学習塾・予備校では、講師候補者の説明力や対人姿勢を、模擬授業を含む複数の場面で見極めます。
明光ネットワークジャパンは全国1,660教室で講師・教室長を継続募集し、2026年度の新入社員は本体29名、グループ全体50名です。
早稲田アカデミーは193校を展開し、2026年入社の新卒社員は41名、ステップは169スクールを展開し、同年の新卒採用実績は31名です。
本記事では、模擬授業へ進む前に確認したい項目とAI面接の使い方を整理し、AIでは判断しきれない評価を人の選考へ残す方法を扱います。
41名
早稲田アカデミーの新卒採用実績
出典:早稲田アカデミー 公開情報
31名
ステップの新卒採用実績
出典:ステップ 公開情報
50名
明光ネットワークジャパンのグループ採用実績
出典:明光ネットワークジャパン 公開情報
模擬授業の前に候補者を絞り込む理由
講師採用では、話し方の印象だけで模擬授業へ進めると、説明の組み立てや勤務継続の条件を後から確認することになります。応募段階で見る項目と、授業場面で見る項目を分けると、選考担当者は次の工程へ進める理由を記録できます。
模擬授業へ進める根拠をそろえる
ステップでは、個人面接、筆記試験、模擬授業、最終面接という複数工程が採用課題として想定されています。判断は重なります。一次確認で「この単元を初学者へどう説明しますか」と聞き、回答の順序を残せば、模擬授業で確かめる点を選べます。記録がなければ、次の担当者は同じ質問を繰り返し、工程ごとの役割が曖昧になります。
説明力を話しやすさと分ける
話しやすい候補者が、生徒にも分かる説明を組み立てられるとは限りません。ここを分けます。「答えを間違えた生徒へ、どの順番で説明しますか」と尋ね、前提確認、言い換え、理解確認が回答にあるかを見ます。印象だけで進めると、模擬授業で説明の飛躍が判明し、採用担当者と授業担当者の評価が食い違います。
勤務条件のずれを早く見つける
明光ネットワークジャパンは1,660教室、早稲田アカデミーは193校、ステップは169スクールを展開しています。拠点は多様です。「勤務できる曜日と時間帯を教えてください」と先に確認し、希望する校舎や担当可能な科目と分けて記録します。条件を模擬授業後まで聞かなければ、評価を終えた候補者と募集枠が合わない場面が起きます。
応募から選考までの流れ
- STEP 1応募求人からの応募を受け付ける
- STEP 2AI面接候補者が都合のよい時間に受ける
- STEP 3評価レポート4つの観点のスコアと録画が届く
- STEP 4対面面接会う相手を絞ってから人が判断する
AI面接を一次確認に組み込む方法
AI面接には、全候補者へ同じ質問を出し、回答を共通の形式で記録する役割を持たせます。合否を任せるのではありません。採用担当者は回答を読み、模擬授業で確かめる点と、勤務条件について追加質問する点を決めます。
共通質問と職種別質問を分ける
全候補者には志望理由、勤務条件、対人対応を共通質問として出し、講師候補には説明場面を追加します。質問を分けます。「保護者から成績について相談されたら、最初に何を確認しますか」という問いなら、聞き取りと説明の順序を確認できます。教室長候補と講師候補へ同じ質問だけを出すと、職務ごとに異なる判断材料が残りません。
回答の根拠を面接官へ渡す
AIの判定結果だけを面接官へ渡しても、次の質問は選べません。回答本文を残します。「生徒の理解度をどう確認しましたか」という質問に対し、候補者が挙げた行動と場面を記録し、人が根拠を読みます。点数だけで候補者を並べると、経験のない人が考え方を説明した回答や、経験者が曖昧に答えた箇所を見落とします。
模擬授業への引き継ぎ欄を作る
AI面接の記録には、通過・不通過だけでなく、模擬授業で再確認する項目を設けます。次へつなぎます。「例を使った説明はできたが、理解確認の方法は不明」と残せば、模擬授業の担当者は生徒役への問いかけを観察できます。一次面接と模擬授業が別々に評価されると、同じ長所を重ねて見て、未確認の弱点が残ります。
AI面接で何がわかるのか
AIは回答内容や説明の順序を記録できますが、実際の板書、生徒の反応への対応、教室との相性までは判断できません。何をAIで確認し、何を模擬授業や対面面接へ残すのか。評価項目ごとに境界を引きます。
ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。
評価項目
AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。
説明の順序
講師は、知識を持っているだけでなく、相手が追える順番で話す場面があります。AI面接では「分数を初めて学ぶ生徒へどう説明しますか」と問い、前提、例示、確認の流れを記録します。順序は見えます。ただし、板書の見やすさや生徒の表情を見た説明変更は分からないため、模擬授業で人が観察します。
対人姿勢
生徒や保護者への対応では、相手の話を受け止めてから説明する姿勢を見ます。「保護者から授業への不満を伝えられたら、最初に何と答えますか」と尋ね、事実確認の前に断定していないかを確認します。答えは記録できます。一方、声量、間合い、相手の反応に応じた調整は、対面面接だけで判断すべきです。
継続性と勤務条件
講師募集では、担当可能な曜日、時間帯、科目、通勤できる校舎が募集枠と合うかを確認します。条件は先に聞きます。「学期中に継続できる勤務条件を教えてください」と問い、回答を項目別に残します。AIは申告内容を整理できますが、将来の継続を保証できず、契約条件との最終照合は採用担当者が担います。
学び直す姿勢
未経験者の育成可能性を見るなら、正解を知っているかだけで判断してはいけません。「説明が伝わらなかったとき、何を見直しますか」と聞き、原因の捉え方と次の行動を確認します。ここが分岐点です。AIは回答を比較できますが、研修での吸収速度や指導を受けた後の変化は、選考中の課題や入社後の観察で見ます。
評価レポートの内容
AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。
採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

選考工程別のAI面接活用シーン
応募受付から模擬授業後の判断まで、AI面接の記録をどこで使うかを決めます。候補者を自動で落とすのではなく、人が次に聞く質問を選ぶ材料にします。
応募直後の条件確認
応募受付後にAI面接で勤務条件と担当可能科目を聞き、求人条件と照合する前の資料にします。「希望校舎以外でも勤務できますか」と質問し、本人の回答をそのまま残します。早合点は禁物です。AIが配属可否を決めるのではなく、採用担当者が募集枠と照らし、曖昧な回答は次の連絡で確認します。
模擬授業前の説明確認
模擬授業へ進む前に、短い説明課題への回答を集めます。「小学生へ割合を説明するなら、どんな例を使いますか」と問い、言葉の選び方と説明の順序を記録します。準備点が見えます。ただし、回答だけで授業力を確定せず、板書、生徒役への問いかけ、時間配分は模擬授業の評価表へ残します。
対面面接の追加質問づくり
AI面接で曖昧だった回答を抽出し、対面面接の質問へ変えます。「保護者対応を経験した」と答えた候補者には、「どんな要望を受け、誰と相談しましたか」と掘り下げます。具体性を見ます。全員に同じ質問を繰り返すより、共通項目を保ちながら候補者ごとの未確認点を人が確かめられます。
最終判断前の記録照合
最終判断では、AI面接、筆記試験、模擬授業、対面面接の記録を項目別に並べます。「説明の順序は良いが、勤務条件は再確認」と残せば、印象だけの合否を避けられます。結論は人が出します。AIの評価と模擬授業の結果が食い違う場合は、自動的に平均せず、質問内容と観察場面の違いを確認します。

よくある疑問
Q. AI面接だけで講師の採用を決められますか?
AI面接だけで採用を決めるべきではありません。説明の順序、回答内容、勤務条件は記録できますが、板書、生徒の反応への対応、教室との相性は模擬授業や対面面接で人が確認します。
Q. 未経験の講師候補も評価できますか?
未経験者の説明の組み立て方や学び直す姿勢は確認できます。過去の指導実績は評価できないため、「伝わらなかったとき何を変えるか」と質問し、模擬授業で行動に移せるかを人が見ます。
Q. AI面接で勤務条件の不一致を防げますか?
候補者が申告した曜日、時間帯、科目、希望校舎は整理できます。申告の正確さや将来の継続は保証できないため、採用担当者が求人条件と照合し、曖昧な内容を本人へ確認します。
Q. どの選考工程から導入すべきですか?
応募直後の共通質問から小さく試す方法があります。全工程を一度に置き換えず、勤務条件と説明課題の記録を人の評価と比べ、質問の不足や判定のずれを直してから対象を広げます。
導入は最短即日
ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。
無料アカウントを作成する
約1分で登録が完了します。
求人情報を登録する
約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。
AI面接リンクを応募者に送る
発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。
AI面接は、共通質問への回答をそろえ、模擬授業や対面面接で確認する点を見つける道具です。採用判断を自動化する万能な仕組みではありません。まず一部の講師募集で試し、人の評価と食い違った回答を確認します。その結果を基に質問、評価基準、引き継ぎ欄を直し、候補者への説明も含めて運用範囲を決めるべきです。
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