学習塾・予備校業の採用では、講師としての説明力と生徒への対応姿勢を、複数の校舎や教室で見極めます。
明光ネットワークジャパンは1,660拠点で講師・教室長を継続募集し、早稲田アカデミーは193校でアルバイト講師も募集しています。
新卒採用では、早稲田アカデミーが2026年入社で41名、ステップが同年に31名、明光ネットワークジャパンが本体で29名を採用しています。
本記事では、校舎ごとに分散する面接業務の課題を分解し、AI面接を一次選考の補助として使う方法と、人が確認すべき評価項目を整理します。
50名
グループ全体の新入社員数
出典:明光ネットワークジャパン 公開情報
41名
直近年度の新卒社員数
出典:早稲田アカデミー 公開情報
31名
直近年度の新卒採用実績
出典:ステップ 公開情報

校舎が増えるほど面接運用が揺れる理由
講師や教室長の採用を各校舎が担うと、面接日時の調整、質問内容、合否の基準が担当者ごとに分かれます。応募者の能力ではなく、面接官との組み合わせで結果が変わる状態を避けるには、発生箇所を先に分解します。
面接日程が校舎ごとに分散する
講師応募の受付を各校舎へ任せると、授業時間や教室長の勤務に合わせて個別調整が発生します。調整は詰まります。「平日の夕方なら話せます」と応募者が伝えても、担当者の確認が遅れれば次の連絡へ進みません。1,660拠点で継続募集する企業では、本部だけで全日程を扱う設計にも限界があります。まず受付と一次確認を切り離すべきです。
講師適性の見方が面接官で変わる
ある校舎では学力を優先し、別の校舎では明るい受け答えを重く見ると、同じ候補者への判定が割れます。差は生まれます。「難しい内容を中学生へどう説明しますか」という共通質問がなければ、説明力を比較できません。193校で講師を募集するような運用では、質問と採点基準を校舎任せにせず、回答例と確認項目を共通化します。
複数工程で同じ確認を繰り返す
個人面接、筆記試験、模擬授業、最終面接を別々に行うと、志望理由や勤務条件を各担当者が繰り返し尋ねる場面が起きます。重複は減らせます。「前の面接でも答えました」と候補者が感じる一方、説明力や授業構成の確認が後工程へ残ることもあります。各工程の役割を分け、一次面接の記録を次の担当者へ渡す設計が必要です。
いま起きていることと、打ち手の対応
| いま起きていること | 打ち手 |
|---|---|
| 面接日程が校舎ごとに分散する | 一次確認を非同期で受け付ける |
| 講師適性の見方が面接官で変わる | 質問と評価尺度を共通化する |
| 複数工程で同じ確認を繰り返す | 対面面接への引き継ぎ項目を決める |
一次面接をそろえるための運用設計
AI面接を導入するだけでは、校舎間の評価差は消えません。質問、評価基準、人へ引き継ぐ情報を先に決め、AIが担う範囲を一次確認に限定すると、対面面接で確かめる論点がそろいます。
一次確認を非同期で受け付ける
AI面接で志望理由、勤務可能な曜日、指導したい科目を先に聞けば、校舎側は回答を確認してから対面日程を提示できます。入口をそろえます。「指導できる科目と学年を教えてください」という質問への回答を記録し、条件が合う校舎へ引き継ぐ流れです。ただし、通信環境や録画への抵抗がある応募者には、人との面接を選べる経路も残すべきです。
質問と評価尺度を共通化する
質問だけを統一しても、面接官が見る箇所を決めなければ判定はそろいません。基準まで書きます。「理解できない生徒へどう説明しますか」と尋ね、言い換え、具体例、理解確認の順で答えたかを記録します。明るさのような曖昧な印象ではなく、回答内の行動を評価対象にする設計です。AIの点数だけで合否を決めず、根拠となる発言を人が読みます。
対面面接への引き継ぎ項目を決める
AI面接の結果を総合点だけで渡すと、校舎側は候補者の弱点や確認事項を読み取れません。点数では足りません。「説明は順序立っているが、生徒への問いかけが少ない」のように、発言の根拠と次に聞く質問を並べます。対面では模擬授業、板書、予期しない質問への反応を確認し、一次面接と同じ内容を尋ね直さない運用へ変えます。

AI面接で何がわかるのか
AIは回答内容や説明の順序を共通基準で整理できますが、授業中の板書、生徒との間合い、校舎との相性までは判定できません。何を機械で見て、何を模擬授業や対面面接へ残すのか。境界を決めます。
ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。
評価項目
AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。
説明の組み立て
講師は、知っている内容を生徒が理解できる順番へ組み替えます。知識量だけでは足りません。「割合を初めて学ぶ生徒へどう説明しますか」と聞き、前提確認、具体例、要点の順で話せるかを見ます。AIは回答文の構成や言い換えを整理できますが、板書の見やすさや、生徒の反応を見て説明を変える動きは模擬授業で確認します。
生徒への対応姿勢
正解をすぐ教えるのか、考え方を尋ねるのかで指導の進め方は変わります。姿勢が表れます。「宿題をしてこない生徒にどう声をかけますか」という質問から、理由の確認、目標の調整、保護者や教室長への共有をどう考えるかを見ます。ただし、文章として望ましい回答ができても、実際の口調や間合いまでは保証できません。人が対話して確かめます。
保護者への説明力
教室長や講師には、生徒の状況を保護者へ具体的に伝える場面があります。曖昧さは残せません。「成績が伸びないと相談されたら、何を確認しますか」と尋ね、学習状況、授業中の様子、次の対応を分けて説明できるかを見ます。AIは回答の抜けや順序を示せますが、相手の不安を受け止める態度は対面の会話で確認すべきです。
振り返りと修正
未経験者を採用する場合、最初から完成した授業を求めるより、指摘を受けて修正できるかを見ます。伸び方を見ます。「説明が長いと指摘されたら次の授業をどう変えますか」と聞き、時間配分、例題、理解確認の変更を具体化できるかを確認します。AIは修正案を整理できますが、助言を実際の授業へ反映できるかは研修や模擬授業で判断します。
評価レポートの内容
AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。
採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。
AI面接を組み込みやすい採用場面
応募数や選考工程だけでなく、校舎間で同じ確認を繰り返している場面を探します。AI面接は人の判断を置き換えず、初期情報をそろえる用途から始めます。
アルバイト講師の一次確認
授業と応募対応が重なる夕方に、教室長が面接時間を確保できない場面で使います。受付を止めません。応募者は希望科目、勤務可能日、指導経験へ非同期で回答し、校舎側は授業後に内容を確認します。「週のどの曜日に勤務できますか」といった条件確認を先に終え、対面面接では説明力や生徒対応へ時間を振り分けます。
複数校舎での候補者共有
応募校舎では勤務時間が合わなくても、近隣校舎なら条件が合う場合があります。ここで止めません。候補者の同意を得たうえで、希望科目、移動可能な範囲、一次面接の回答を共有します。「別校舎での勤務も検討できますか」と確認し、同じ候補者へ各校舎が最初から面接を繰り返す状態を避けます。最終判断は受け入れる校舎が行います。
新卒採用の初期選考
新卒採用では、応募者が講師、教室運営、教材企画のどこへ関心を持つかを初期段階で確認できます。配属は決めません。「生徒指導と教室運営のどちらに関心がありますか」と尋ね、理由と経験を記録します。早稲田アカデミーでは2026年入社の新卒社員が41名おり、複数候補者の回答を同じ設問で整理する場面に使えます。
模擬授業前の確認
模擬授業の前に、志望理由や指導観が未確認のままだと、当日に基本質問から始まり授業評価の時間が削られます。先に分けます。「苦手な生徒へどのように声をかけますか」という回答を事前に記録し、模擬授業では説明の速さ、板書、生徒役への問いかけを見ます。AI面接は準備情報をそろえ、授業技能の判定は人へ残します。
よくある疑問
Q. AI面接だけで講師の採用を決められますか
AI面接だけで採用を決めるべきではありません。回答内容、説明の順序、勤務条件は整理できますが、板書、生徒との間合い、校舎との相性は模擬授業や対面面接で確認します。
Q. 未経験の講師候補も評価できますか
未経験者の説明の組み立てや、指摘後の修正案は評価できます。実際に授業を改善できるか、教科知識を指導へ転換できるかは、研修課題や模擬授業で見ます。
Q. 校舎ごとの採用基準を完全に統一できますか
共通質問と評価尺度は統一できます。担当科目、勤務時間、生徒層、校舎方針による判断までは一律にできないため、共通評価と校舎固有の確認項目を分けます。
Q. 応募者がAI面接を希望しない場合はどうしますか
人との一次面接を選べる経路を用意します。録画への抵抗、通信環境、障害への配慮を確認し、AI面接を受けないこと自体が不利な評価へつながらない運用にします。
導入は最短即日
ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。
無料アカウントを作成する
約1分で登録が完了します。
求人情報を登録する
約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。
AI面接リンクを応募者に送る
発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。
AI面接は、校舎ごとに分散する一次確認をそろえ、候補者の回答を次の担当者へ渡す道具です。万能ではありません。板書、生徒との間合い、校舎との相性は、人による模擬授業や対面面接で判断します。まずはアルバイト講師の一次確認など対象を絞り、質問の妥当性、候補者の離脱、校舎側の確認時間を見ながら運用を直します。
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