1on1にAIをどこまで使い、どこから上司と人事が担うべきかを整理します。
能力開発や人材育成に何らかの問題があるとする事業所は79.9%です。1on1を設けるだけでは、聞く内容や記録方法のばらつきは解消しません。
正社員に計画的なOJTを実施した事業所は61.1%です。日常の1on1で本人の困り事と育成課題を拾い、現場での支援へつなぐ運用が問われます。
AIが担うのは事前の聞き取りと記録・整理までです。部下の状態の解釈、対話での対応、人事評価や処遇の判断は、上司と人事が行う前提で運用を組み立てます。
79.9%
人材育成に問題があるとする事業所
出典:厚生労働省「令和6年度 能力開発基本調査」報道発表
61.1%
正社員へ計画的なOJTを行う事業所
出典:厚生労働省「令和6年度 能力開発基本調査」報道発表
49.4%
キャリア相談の仕組みがある事業所
出典:厚生労働省「令和6年度 能力開発基本調査」報道発表
1on1でAIの担当範囲を先に決める理由
AIを入れる目的を曖昧にすると、記録支援がいつの間にか人物評価へ広がります。事前質問と記録の形はAIでそろえ、発言の意味と必要な対応は上司が対話を通じて確かめる。この境界から運用を設計します。
質問の抜けを減らす
上司ごとに質問が違うと、業務負荷、成長希望、支援要望のどこまで聞いたかが残りません。抜けが生じます。AIには「今週、進めにくかった業務は何ですか」と同じ入口で事前に聞かせ、回答を論点別に並べさせます。回答の深掘りと意味の確認は、上司が面談で行うべきです。
記録と事実を分ける
面談後に記憶だけで記録すると、本人の発言と上司の解釈が混ざります。ここが分岐点です。AIには「締め切りが重なり、確認が遅れた」という発言を要約させても、「意欲が低い」と判定させません。事実、本人の希望、上司の所見を別欄に残せば、次回の確認点が見えます。
評価への流用を防ぐ
1on1の発言をAIが点数化し、そのまま人事評価へ移す運用は避けます。評価は人が担います。「異動に興味がある」という発言だけで、現在の仕事への意欲や適性は判定できません。処遇に関わる判断では、上司と人事が業務上の事実を確認し、本人への聞き返しを経て結論を出します。
AIと上司の役割を分ける運用設計
AIの出力をそのまま評価資料にせず、本人の発言、AIが整理した論点、上司が確認した内容を分けて残します。誰が確認し、どの場面で本人へ聞き返し、誰が対応を決めるかまで手順に落とします。
事前聞き取りの範囲を固定する
AIが事前に聞く項目を、業務状況、困り事、支援希望、次に試したい行動へ絞ります。広げすぎません。「最近、不安なことを自由に話してください」だけでは私生活や健康に関する情報まで集まり得ます。利用目的、回答を見る人、記録する範囲を本人へ示し、答えたくない項目は飛ばせる形にします。
AIの整理結果を面談で確かめる
AIが作った要約は、上司が面談前に確認し、本人へ確かめるための下書きとして扱います。結論ではありません。要約に「他部署との連携が課題」とあれば、「どの場面で連携が止まりましたか」と聞き返します。本人の説明と違う箇所は修正し、AIの表現を根拠に対応を決めない運用にします。
対応者と期限を人が決める
面談後は、本人が試す行動、上司が提供する支援、人事へ相談する事項を分けます。曖昧さを残しません。「研修を検討する」で終えず、「上司が候補を確認し、次回の1on1で本人と選ぶ」と記録します。AIは記録の整形と確認事項の抽出までとし、支援の可否や配置の変更は上司と人事が判断します。
AI面接で何がわかるのか
AIに部下の状態を評価させてよいのか。答えは明確です。AIは発言を分類して確認事項を示すところまでとし、状態の解釈、人事評価、配置や処遇の判断は上司と人事が担います。
ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。
評価項目
AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。
発言された事実
AIが扱うのは、本人が話した出来事や希望の整理です。判定ではありません。「顧客への回答前に確認者が見つからなかった」という発言を、業務上の出来事として残します。能力不足や消極性といった評価語へ変換せず、上司が発生場面、頻度、影響を本人へ聞いて事実を補います。
本人が求める支援
支援要望は、本人の言葉と上司の提案を分けて記録します。混同は禁物です。「会議前に資料を見てほしい」という希望に対し、AIが必要な支援を決定してはいけません。上司が対応できる範囲を確認し、代替案があれば本人と話し合います。人事への相談が必要かどうかも人が決めます。
継続して確認する論点
前回から続く論点は、AIに履歴から抜き出させ、聞き忘れを防ぎます。追跡に使います。「業務の引き継ぎは進みましたか」という確認候補は出せますが、進捗が遅い理由までは判定できません。上司が本人の説明を聞き、業務量、関係者との調整、支援の不足を一つずつ確かめます。
評価と処遇の判断
人事評価、配置、昇格、処遇は、上司と人事が判断します。AIには任せません。「新しい業務に挑戦したい」という発言は意向の記録であり、昇格の根拠や適性の証明ではありません。業務実績や役割との対応を人が確認し、本人への説明を含めて結論を出します。1on1記録だけで決める運用も避けます。
評価レポートの内容
AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。
採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。
1on1の前後でAIを使う場面
AIは面談を置き換えるものではありません。事前準備、記録、論点整理、次回確認の補助として使い、上司が本人との対話に集中できる流れを作ります。
面談前の回答収集
面談前にAIが定型質問を提示し、本人が都合のよい時間に回答します。準備に使います。「今回、上司に相談したいことは何ですか」「前回決めた行動はどうなりましたか」と聞けば、上司は論点を把握して面談へ入れます。未回答を意欲の低さと解釈せず、面談時に答えにくかった理由を確認します。
面談記録の下書き
AIには会話内容を、本人の発言、上司の発言、合意した行動、未確認事項に分けて整理させます。下書きにとどめます。たとえば「来月から担当を変更する」が確定事項か検討案か曖昧なら、上司が本人と確認して修正します。記録の保存前には、発言者と意味が取り違えられていないか人が見直します。
次回1on1の論点準備
過去の記録から、次回に確認する論点をAIで一覧にします。忘却を防ぎます。「会議参加を減らす案は試せたか」「研修候補は確認できたか」といった質問案を出させます。ただし、古い発言を現在の意向として扱ってはいけません。上司が今回も話したいテーマかを本人へ尋ねます。
人事へ相談する情報の整理
上司だけでは対応を決められない事項は、本人の発言、確認済みの事実、未確認点を分けて人事へ渡します。推測は除きます。「業務量の見直しを希望している」と記録し、「退職するつもりだ」と補わないこと。AIは相談メモを整えられますが、対応方針や本人への伝え方は上司と人事が決めます。
よくある疑問
Q. 1on1をAIだけで実施できますか?
事前質問と回答整理はAIに任せられますが、1on1全体をAIだけで完結させるべきではありません。本人の発言の意味を確かめ、支援策を相談し、対応を決める場面は上司が担います。
Q. AIに部下の状態を判定させてもよいですか?
AIに部下の心理状態、意欲、適性を判定させません。発言内容を論点別に整理することはできますが、その背景を解釈し、本人への確認と対応を行うのは上司と人事です。
Q. AIの要約を人事評価に使えますか?
AIの要約をそのまま人事評価や処遇判断の根拠には使いません。本人の発言とAIの要約が一致するかを確認し、業務上の事実や役割と照合したうえで、上司と人事が判断します。
Q. 小さく試すならどこから始めますか?
事前の定型質問と面談後の記録整理から始めます。対象範囲と確認者を決め、AIの要約を上司が見直し、本人の意図と異なる箇所がないかを確かめてから次の運用へ進みます。
導入は最短即日
ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。
無料アカウントを作成する
約1分で登録が完了します。
求人情報を登録する
約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。
AI面接リンクを応募者に送る
発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。
AI面接やAIによる1on1支援は万能ではありません。質問の入口と記録の形はそろえられますが、部下の状態や適性を正しく判定する装置ではないからです。まずは事前聞き取りと記録整理に範囲を絞って試し、本人への説明、上司による確認、人事への連携が機能するかを見ます。評価と処遇の判断は、最後まで上司と人事が担います。
社内面談・1on1の事前ヒアリングで聞く項目と深掘りを揃え、記録をあとから確認できる形で残す方法は、サービスページで説明しています。面談の判断と対応は上司と人事が行います。
社内面談のAI面接を見る無料ダウンロード資料|PDF・35ページ
多店舗・多職種の採用課題を整理した資料を配布しています
応募から入社までのどこで候補者を失っているのか、面接負担が特定の担当者に偏る構造、 拠点ごとに評価がばらつく原因を、公表データの出典を明記して整理しました。 自社診断チェックリストと投資対効果の試算方法も収録しています。
資料を無料でダウンロード関連記事
© 2026 United World Inc.



