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2026.08.10

選考段階をまたいで「回答をつなぐ」

重複質問と確認漏れを防ぐ

ドラッグストア業では、適性検査や複数回の面接で得た情報を、店舗と本部の担当者がつなぐ選考設計が問われます。

株式会社マツキヨココカラ&カンパニーの3,499店舗に対し、ウエルシアホールディングス株式会社はグループ3,013店舗を展開しています。

両社の従業員規模はそれぞれ27,575人と66,956人で、株式会社ツルハの公式採用サイトは2,000店舗以上の展開を明記しています。

本記事では、多店舗間の評価統一とは異なる角度から、質問の重複を防ぎ、次の面接で使える記録を残す方法を扱います。

約2.8万人

選考記録の共有対象となる組織規模

出典:マツキヨココカラ&カンパニー 公開情報

66,956人

複数の採用区分を抱える従業員規模

出典:ウエルシア 公開情報

2,000店舗

店舗と本部で情報をつなぐ店舗網

出典:ツルハ 公開情報

面接の引き継ぎが途切れる理由

適性検査、初期面接、最終面接の目的が曖昧だと、担当者は同じ質問を繰り返します。点数や短い所感だけを渡しても、回答と判断理由は伝わりません。確認済みの事実、評価根拠、未確認事項を分けて残すべきです。

理由1

選考段階ごとの役割が重なっている

初期面接と最終面接の目的が決まっていないと、応募理由や経歴を何度も聞く選考になります。重複は起きます。候補者が同じ説明を繰り返す一方、勤務地や勤務条件の確認が抜ける場面もあるでしょう。「前回の面接で何を聞かれましたか」と候補者に補完させる運用では足りません。各段階で確認する項目と、次へ送る論点を先に決めるべきです。

理由2

評価点だけが次の担当者へ渡る

適性検査や面接の点数だけでは、候補者が何を話したのか分かりません。根拠が消えます。「協調性が高い」と記録されても、判断に使った回答がなければ、次の面接官は同じ質問を繰り返すでしょう。「誰と何を共有しましたか」という質問と原回答を残し、事実と評価を分けます。短い印象語だけの引き継ぎは、確認漏れと先入観を生みます。

理由3

職種固有の確認事項が届かない

株式会社ツルハでは、総合職、薬剤師、管理栄養士など異なる応募者層を並行して扱います。職種差は明確です。初期面接が共通質問だけで終わると、専門部門が聞きたい経験や条件が次へ届きません。「次の担当者に何を確認してほしいですか」と部門側にも問い、職種別の未確認事項を記録します。共通評価だけで最終面接へ送る設計では足りません。

次の担当者が使える面接記録のつくり方

会話の全文を保存するだけでは、次に何を聞くか判断できません。質問、候補者の回答、面接官の評価、未確認事項を分けて記録します。AIは文字化と要約を補助し、記録の確定と採否判断は人が担います。

施策1

各段階の確認範囲を割り振る

適性検査、個人面接、最終面接で同じ資質を重ねて見るのではなく、確認する事実を割り振ります。役割を決めます。株式会社マツキヨココカラ&カンパニーでは、Web適性検査後に個人面接と最終面接を実施しています。「個人面接で未確認の項目は何か」「最終面接で誰が聞くか」を記録欄に入れ、質問の重複と確認漏れを見分けます。

施策2

事実・評価・未確認事項を分離する

一つの所感欄へすべてを書くと、次の面接官は事実と解釈を分けられません。欄を分けます。「候補者の回答」「面接官の評価理由」「次に聞く質問」を別々に残す方式です。例えば回答欄に「土日の勤務は相談したい」、評価欄に条件確認待ちと記載します。不明な点を低評価へ変えず、次の担当者が本人へ確認できる形で渡すべきです。

施策3

AI要約を原回答と照合する

AIは面接の文字化、回答の分類、未確認事項の抽出を担えます。要約だけでは危険です。「勤務地は相談したい」という発言が「異動に消極的」と変われば、次の面接官へ偏った情報が届きます。候補者の原回答、AI要約、担当者が確定した記録を並べ、人が意味のずれを直すべきです。採否をAIの要約だけで決める運用は避けます。

AI面接で何がわかるのか

AIの要約だけで正確に引き継げるのか。発言の整理や未回答項目の抽出はできますが、候補者の意図や面接官の解釈までは確定できません。原回答と要約を並べ、担当者が修正してから次の面接へ渡します。

ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。

評価項目

AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。

回答根拠の具体性

引き継ぐ評価には、候補者が話した具体的な行動を添えます。形容詞では足りません。「周囲と協力できます」という回答には、「誰と何を分担しましたか」と追加で尋ねます。状況、本人の行動、結果が記録されていれば、次の担当者も同じ根拠を読めるでしょう。AIは回答要素を整理できますが、経験と予定職務の関係は人が確かめます。

勤務条件の確認状況

勤務時間や勤務地は、評価点ではなく確認済みの事実として引き継ぎます。区別が要ります。「対応できる曜日はどこまでですか」と聞き、確定条件と相談中の条件を分けます。前の面接で曖昧だった回答を不一致と決めると、次の担当者が確認せず選考を終える恐れがあります。AIは条件を抽出し、人が候補者との合意状況を確定します。

職種理解の確認状況

候補者が応募職種をどう理解しているかは、発言と未確認点をセットで残します。断定は禁物です。「店舗スタッフの仕事をどう捉えていますか」と尋ね、回答後に実際の業務を説明します。説明前後の認識差を記録すれば、次の面接で同じ説明を一から繰り返さずに済むでしょう。AIには差分整理を任せ、人が残った疑問へ回答します。

次に深掘りする論点

次の担当者へ「要確認」とだけ渡しても、何を聞くべきか分かりません。質問まで書きます。「接客経験を深掘りする」ではなく、「意見が違う相手とどう合意したかを聞く」と具体化します。最終面接官が独自の質問だけをすると、初期面接の疑問が残るでしょう。AIは質問案を出せますが、職種との関係を人が確認して採用します。

評価レポートの内容

AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。

採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

選考段階ごとの情報引き継ぎ

検査、初期面接、最終面接で確認する内容を分けます。前段の結論だけでなく、回答根拠と未確認事項を渡し、次の担当者が深掘りから始められる形にします。

適性検査から個人面接への引き継ぎ

適性検査の結果は合否の答えではなく、個人面接で確かめる仮説として渡します。点数で決めません。例えば特定の項目に特徴が出ても、「周囲と意見が違った場面を教えてください」と行動例を聞きます。検査結果に沿う回答だけを探すと、面接官の先入観が強まるでしょう。AIには質問候補を整理させ、結果と異なる回答も原文のまま残します。

個人面接から最終面接への引き継ぎ

個人面接では、確認済みの経歴や条件を再質問せず、最終面接で判断する論点を絞ります。引き継ぎが要です。「勤務地の希望は確認済み」「配属後に挑戦したい業務は未確認」と分けて渡します。最終面接官が経歴確認からやり直すと、判断理由を聞く時間が減るでしょう。原回答と未確認事項を読み、深掘り質問から面接を始めます。

店舗面接から本部選考への引き継ぎ

店舗面接では、現場で見えた職務理解や勤務条件を本部へ渡します。印象語は避けます。「感じがよい」ではなく、「来店客への聞き返し方を具体的に説明した」と回答根拠を残す方式です。本部が評価点だけを見ると、別店舗への配属可能性を検討できない場合があります。AIで記録を共通形式へ整え、人が条件と評価理由を確認します。

応募職種を変更する際の引き継ぎ

選考中に別職種への関心が生まれても、本人の同意なく応募先を変更してはいけません。対話が先です。「別の職種について説明を聞きたいですか」と尋ね、希望の有無を記録します。元の職種での低評価だけを渡すと、次の担当者は候補者を先入観で見るでしょう。共通回答は引き継ぎ、職種固有の経験と条件は新しい担当者が改めて確かめます。

よくある疑問

Q. AIだけで面接記録を作れますか?

発言の文字化と論点別の要約はできます。発言の背景や評価理由の確定はできません。原回答とAI要約を並べ、面接担当者が意味のずれを直し、未確認事項を追記してから次の選考へ渡します。

Q. 前の面接記録をすべて共有すべきですか?

次の判断に使う回答根拠と未確認事項を共有すべきです。関係のない所感や根拠のない印象まで渡すと、先入観が生まれます。質問、原回答、評価理由、次に聞く論点を選び、選考目的に沿って引き継ぎます。

Q. 同じ質問を再度してはいけませんか?

回答の変化や一貫性を確かめる目的なら再質問できます。前段の記録を読まずに同じ質問を繰り返す運用は避けるべきです。再質問する場合は、前回の回答を踏まえて詳しく聞くことを候補者へ伝えます。

Q. AI要約と原回答が違う場合はどうしますか?

原回答を優先し、面接担当者が要約を修正します。AIの表現をそのまま評価根拠にはできません。どの言葉が置き換わったかを確認し、修正履歴を残したうえで、同じずれが続く質問や要約方法を見直します。

導入は最短即日

ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。

STEP 1

無料アカウントを作成する

約1分で登録が完了します。

STEP 2

求人情報を登録する

約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。

STEP 3

AI面接リンクを応募者に送る

発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。

ドラッグストア業の複数段階選考では、面接回数よりも情報のつながり方が候補者理解を左右します。AI面接は発言の文字化や未確認事項の整理を助けますが、背景の解釈や採否まで担う万能な仕組みではありません。まず一つの職種で試し、原回答、AI要約、人が確定した記録を比較します。意味のずれと重複質問を直してから対象を広げるべきです。

無料ダウンロード資料|PDF・35ページ

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