ドラッグストア業界では、広域の店舗網を支えるため、店舗スタッフや薬剤師など複数職種の採用を継続的に進める必要があります。
株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは3,499店舗、従業員27,575人の規模で、総合職の選考ではWeb適性検査後に個人面接と最終面接を実施しています。
ウエルシアホールディングス株式会社/ウエルシア薬局株式会社は3,013店舗、従業員66,956人を擁し、新卒、キャリア、パート・アルバイトを継続募集しています。
本記事では、自社調査データをもとに、多店舗採用の負荷が高まる理由と改善施策、AI面接で確認したい評価項目、具体的な活用シーンを解説します。
3,499店舗
広域に展開する店舗網の規模
出典:マツキヨココカラ&カンパニー 公開情報
3,013店舗
全国的な採用を支えるグループ店舗数
出典:ウエルシア 公開情報
66,956人
多職種採用を行うグループ従業員規模
出典:ウエルシア 公開情報
ドラッグストア業界の採用負荷が高まる3つの理由
広域に展開するドラッグストアでは、各店舗の人員需要に応じて採用を継続しながら、複数職種の応募者を選考する必要があります。応募受付や日程調整が反復するほか、地域や面接担当者による評価のばらつきも課題になります。
店舗ごとに採用活動が繰り返される
ドラッグストアでは、店舗ごとの欠員や人員計画に応じて応募受付、日程調整、面接、結果連絡が繰り返されます。株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは3,499店舗、ウエルシアホールディングス株式会社/ウエルシア薬局株式会社は3,013店舗を展開しており、広い店舗網を支える採用体制が必要です。本部と店舗の役割や情報共有方法が曖昧だと、候補者対応の遅れや重複作業が生じやすくなります。
複数職種を並行して評価する必要がある
ドラッグストアの採用では、店舗スタッフだけでなく、薬剤師、調剤事務、管理栄養士、総合職など、異なる応募者層への対応が必要です。職種によって求める資格、経験、接客場面、勤務条件が異なるため、単一の質問票だけでは十分な判断材料を集められません。一方で質問を職種ごとに個別化しすぎると運用が複雑になります。共通評価項目と職種固有の確認事項を整理することが重要です。
地域や担当者によって評価が揺れやすい
広域の店舗網では、本部の採用担当者だけでなく、地域責任者や店舗責任者が面接に関わる場合があります。同じ回答でも、担当者の経験や重視する観点によって評価が変われば、選考品質をそろえることが難しくなります。特に接客姿勢や協調性などの抽象的な項目は、印象だけに左右されない基準が必要です。質問、記録形式、判断根拠を共有し、定期的に評価例をすり合わせる運用が求められます。
多店舗採用の効率と評価品質を両立する3つの施策
採用工数を抑えるには、単に面接時間を短くするのではなく、初期確認の標準化、職種別質問の設計、担当者が判断すべき領域の明確化が必要です。AI面接と有人面接を適切に組み合わせ、運用結果を継続的に見直します。
一次確認の質問と記録形式を標準化する
応募者全員に確認する勤務可能日、希望勤務地、勤務時間、職歴、応募理由などを共通質問として定義します。回答を統一した形式で記録すれば、本部と店舗の担当者が同じ情報を確認しやすくなり、面接前の聞き直しも抑えられます。ただし、質問を画一化するだけでは個別事情を捉えられません。回答が曖昧な場合や配慮が必要な場合には、担当者が追加確認できる流れをあらかじめ設けます。
共通質問と職種別質問を組み合わせる
全職種に共通する接客姿勢や勤務条件を確認した後、薬剤師、調剤事務、店舗スタッフなどの職種に応じて質問を出し分けます。資格や実務経験だけでなく、担当可能な業務や過去の対応事例を具体的に聞くことで、有人面接で深掘りすべき点を整理できます。職種別の質問は一度作って終わりにせず、現場の業務や採用基準の変化に合わせ、店舗側の意見も取り入れて更新することが重要です。
AIと採用担当者の判断範囲を分ける
AI面接には定型質問の実施、回答内容の整理、確認漏れの把握を担わせ、採否や配属の最終判断は担当者が行います。表情や話し方だけから性格を断定せず、発言内容と具体的な経験を中心に確認することも重要です。また、AI面接を受けにくい応募者には有人面接などの代替手段を用意します。導入後は、職種や地域によって評価結果に偏りがないかを点検し、質問や運用ルールを修正します。
AI面接で何がわかるのか
AIに接客適性や人柄まで正しく評価できるのか、疑問を持つ担当者もいるでしょう。AI面接は採否を自動決定する万能な仕組みではなく、共通質問への回答を整理し、担当者の判断を支援する手段として用いることが重要です。
ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。
評価項目
AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。
接客場面での対応力
ドラッグストアでは、来店客の目的を聞き取り、売り場を案内するなど、状況に応じた応対が求められます。過去の接客経験の有無だけでなく、質問を受けた際にどのように確認し、判断できない場合に誰へ相談したかを具体的に聞くことが重要です。ただし、話し方の印象だけで適性を決めつけてはいけません。回答内容を判断材料として整理し、必要に応じて担当者が追加質問します。
勤務条件と継続可能性
店舗運営では、希望勤務地、勤務可能な曜日や時間帯、就業開始時期などの条件確認が欠かせません。条件の一致だけを見るのではなく、応募者が無理なく継続できる働き方かを確認することが重要です。家庭事情や健康に関する情報は必要以上に尋ねず、取得目的と取り扱いを明確にします。AI面接で定型項目を確認した後、調整が必要な条件については担当者が本人と相談して判断します。
職種に必要な資格と実務経験
薬剤師など資格が必要な職種では資格情報を確認し、調剤事務や店舗スタッフなどでは担当業務や実務経験を具体的に把握します。同じ職種名でも、経験した業務範囲や使用したシステム、顧客対応の内容は異なります。自己申告だけで確定せず、必要な証明や経歴確認を所定の手続きで行うことが重要です。AI面接は情報整理に利用し、専門性や配置の適否は担当者が確認します。
協働姿勢と報告・相談の行動
店舗では、スタッフ同士が業務を引き継ぎ、混雑時や判断に迷う場面で連携する必要があります。抽象的に協調性を尋ねるのではなく、過去に周囲と役割を分担した経験や、問題発生時に報告・相談した行動を確認すると、判断根拠を明確にできます。ただし、一つの回答だけで人物像を固定せず、職歴や他の回答との整合性を担当者が確認し、配属先の体制も踏まえて評価します。
評価レポートの内容
AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。
採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。
ドラッグストア採用におけるAI面接の活用シーン
AI面接は、応募時の条件確認から一次選考まで、反復的なヒアリングを支援できます。職種特性や個別事情を踏まえた最終判断は人が担います。
応募直後の条件確認
応募受付後に、希望勤務地、勤務可能な曜日と時間帯、就業開始時期、希望職種などをAI面接で確認します。担当者は回答を事前に把握し、条件の調整が必要な応募者へ優先的に連絡できます。応募者が都合のよい時間に回答できる利点がある一方、機器操作が難しい人や対話を希望する人への配慮も必要です。電話や対面による確認方法を残し、AI面接の利用可否だけで不利益が生じないようにします。
店舗スタッフの一次選考
店舗スタッフへの共通質問として、応募理由、接客経験、勤務条件、周囲と連携した経験などを確認します。回答内容を統一形式で店舗責任者へ共有すれば、有人面接では具体的な行動や店舗との条件適合を重点的に確かめられます。ただし、AIが付けた評価だけで面接対象者を機械的に絞り込むと、回答環境や表現方法の違いを見落とす可能性があります。担当者が回答原文も確認できる運用が必要です。
専門職向けの事前ヒアリング
薬剤師、調剤事務、管理栄養士などの応募者に対し、資格、実務経験、担当してきた業務、希望する働き方を事前に確認します。AI面接で基本情報を整理しておけば、有人面接では専門業務の経験や店舗での役割を詳しく聞けます。ただし、資格の有効性や専門知識をAI面接だけで保証することはできません。証明書類や所定の確認手続きと組み合わせ、専門職の担当者が最終判断を行います。
地域をまたぐ評価基準の共有
複数地域で共通する質問と評価時の確認ポイントを設定し、AI面接の回答を同じ形式で本部や店舗へ共有します。担当者は結論だけでなく、応募者の具体的な発言を確認し、判断理由を記録します。これにより地域間で評価例を比較しやすくなりますが、各店舗の勤務体制や顧客層まで一律に扱うことはできません。共通基準を土台としつつ、現場固有の条件は有人面接で補足します。
よくある疑問
Q. AI面接だけで採否を決めてもよいですか?
AI面接だけで採否を決める運用は避けるべきです。定型質問と回答整理に活用し、職種要件、個別事情、回答の背景を担当者が確認したうえで最終判断します。
Q. 店舗ごとの面接は不要になりますか?
すべて不要になるとは限りません。一次確認をAI面接で行えば、店舗面接では接客場面の対応や勤務条件など、個別に確認すべき内容へ時間を使いやすくなります。
Q. 複数職種で同じAI面接を利用できますか?
共通質問は利用できますが、資格や実務経験などは職種別に設計する必要があります。共通項目と職種固有項目を分け、現場の業務変更に応じて更新します。
Q. 導入時は何から始めるべきですか?
特定の職種、地域、応募経路などに対象を限定して試行します。回答の取得状況、担当者の修正頻度、応募者の離脱、評価の偏りを確認してから対象を広げます。
導入は最短即日
ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。
無料アカウントを作成する
約1分で登録が完了します。
求人情報を登録する
約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。
AI面接リンクを応募者に送る
発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。
ドラッグストア業界のAI面接は、多店舗で繰り返される初期確認を標準化し、採用担当者や店舗責任者の判断材料を整理するための補助手段です。一方、接客適性や専門性、応募者の個別事情まで正確に判断できる万能な仕組みではありません。まずは特定の職種や地域に限定して試行し、応募者体験、取得情報の質、評価の偏りを確認しながら、有人面接との役割分担を改善することが重要です。
無料ダウンロード資料|PDF・35ページ
多店舗・多職種の採用課題を整理した資料を配布しています
応募から入社までのどこで候補者を失っているのか、面接負担が特定の担当者に偏る構造、 拠点ごとに評価がばらつく原因を、公表データの出典を明記して整理しました。 自社診断チェックリストと投資対効果の試算方法も収録しています。
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