コールセンターの採用では、オペレーターやSVを複数拠点で継続的に確保しながら、応対力や勤務条件との相性を短期間で見極めます。
トランスコスモス株式会社の新卒採用実績は2024年度754名、2023年度585名、2022年度638名で、大人数を選考する運用負荷が表れています。
アルティウスリンク株式会社は2024年度に新卒79名とキャリア300名の計379名を採用し、ベルシステム24の公式求人サイトには調査時点で全国約431件のアルバイト・契約社員求人が掲載されていました。
本記事では、日程調整や拠点ごとの評価差が生じる理由を整理し、AI面接で標準化できる工程、人が判断すべき領域、導入時に確認する評価項目と活用場面を解説します。
754名
直近年度の新卒採用実績
出典:トランスコスモス 公開情報
379名
新卒とキャリアを合わせた年間採用実績
出典:アルティウスリンク 公開情報
約431件
全国で掲載されていた求人件数
出典:ベルシステム24 公開情報
大量採用で面接運用が崩れる3つの理由
応募者が増えるほど、面接枠の確保だけでなく、質問内容や合否判断の差が広がります。全国拠点で採用を続ける企業ほど、担当者個人の経験に依存した運用では選考速度と評価の一貫性を両立できません。
面接枠が応募速度に追いつかない
全国で募集を続けると、応募後の連絡、候補日の回収、面接官の確保が同時に発生します。待たせるほど離脱します。ベルシステム24では調査時点で全国約431件の求人が掲載されており、求人ごとに個別調整する運用では担当者の処理量が膨らみます。「平日の夜に受けられますか」と聞かれた時点で枠がなければ、候補者は別の求人へ進みかねません。
拠点と面接官で評価が分かれる
同じ候補者でも、ある面接官は明るさを評価し、別の面接官は回答の短さを理由に低く見ることがあります。評価は分かれます。71拠点を持つトランスコスモス株式会社や91拠点を持つアルティウスリンク株式会社のような規模では、質問と判定軸が曖昧だと拠点ごとに採用基準が変わります。「難しい顧客へどう説明しますか」への回答を共通尺度で比べる設計が要ります。
応対力と勤務条件が混同される
会話が滑らかな候補者でも、希望シフトと募集枠が合わなければ就業は続きません。一方、緊張して言葉に詰まっても、確認手順を守れる人はいます。印象だけでは足りません。「週末を含めて勤務できる曜日はいつですか」と条件を確認し、応対力とは別に記録すべきです。二つを同じ点数に混ぜると、配属後の欠勤リスクと接客適性のどちらが原因か追えなくなります。
AI面接を採用工程に組み込む3つの施策
AI面接は面接官をすべて置き換える道具ではありません。一次確認の質問と記録方法をそろえ、人は回答の背景確認や配属判断に集中する設計なら、選考速度を上げながら判断根拠を残せます。
一次面接の質問を職種別に固定する
オペレーターとSVでは確認すべき行動が異なります。質問を分けます。オペレーターには「説明が伝わらない時、どのように言い換えますか」、SVには「応対品質が落ちた担当者へ何を確認しますか」と尋ね、全拠点で順序もそろえます。AI面接は同じ質問を提示して回答を記録できるため、面接官の聞き漏らしを減らせます。ただし、回答の真偽や現場との相性は人が追加面談で確かめるべきです。
回答を行動基準で採点する
「感じが良い」といった感想では、面接官が替わるたびに点数も変わります。基準を行動にします。「苦情対応の例を教えてください」という質問なら、事実確認、謝意、代替案、記録の順に話せたかを分けて判定します。同じ候補者に3人が別々の評価を付けた場合も、どの項目で差が出たかを追跡できます。AIの要約だけで合否を決めず、原回答を人が読み返せる状態を残すべきです。
候補者が受けやすい入口を設ける
勤務中の応募者に平日日中の面接だけを提示すると、能力を見る前に選考から離れます。入口を広げます。時間を選べるAI面接で一次確認を受けてもらい、その後に人が勤務条件や配属先を話し合う流れです。「今夜の帰宅後に受けたい」という候補者も選考へ進めます。ただし、録画や音声の扱い、評価項目、問い合わせ先を事前に示し、利用できない人には有人面接を用意すべきです。
AI面接で何がわかるのか
AIは回答内容や説明の順序を同じ基準で整理できますが、現場での相性や候補者の事情まで自動で断定できません。評価項目を行動に落とし込み、AIの記録と人の確認を組み合わせるべきです。
ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。
評価項目
AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。
説明の構成力
顧客応対では、結論、理由、次の行動が混ざると案内が伝わりません。順序を見ます。「料金が想定より高いと訴える顧客へどう説明しますか」と問い、確認事項を整理してから案内できるかを記録します。AIは発言の順序や要点を比較できますが、声の印象だけで評価を上げるべきではありません。商品知識の有無ではなく、知らない内容を確認して伝える手順を評価します。
傾聴と確認の姿勢
候補者が相手の話を決めつけず、不明点を言葉で確かめられるかを見ます。聞き返しが鍵です。「注文した商品が届かないと言われたら、最初に何を確認しますか」と問い、氏名、注文情報、配送状況を順に聞けるかを確かめます。AIは回答内の確認項目を抽出できます。一方、実際の割り込みへの対応や相づちの自然さは、ロールプレーを行う人が判断すべきです。
感情的な場面への対処
強い口調を受けた際に、反論せず事実と要望を切り分けられるかを評価します。焦りは表れます。「何度説明させるのかと言われたらどう返しますか」と問い、謝意、状況確認、解決策の提示までを言葉にできるかを見ます。AIは回答に含まれる対応手順をそろえて比較できますが、圧迫的な質問で耐性を試す使い方は避けるべきです。心理状態やストレス耐性の診断にも使えません。
勤務条件との一致
採用後の継続勤務には、希望時間帯とセンターの募集枠が合うかが影響します。条件は分けます。「週に何日、何時から何時まで勤務できますか」と具体的に聞き、土日、夜間、研修期間の参加可否を別々に記録します。AIは回答の抜けを検知して再質問できますが、家庭事情から定着性を推測してはいけません。変更できる条件は、人が候補者と相談して合意します。
評価レポートの内容
AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。
採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。
採用工程で使い分ける4つの活用シーン
応募受付から配属判断までを一括で自動化せず、負荷が集中する工程に絞って使います。候補者への説明と人による再確認を残せば、速度と納得感を両立できます。
応募直後の一次確認
応募が集中した日に、面接官の空きを待たず、仕事内容の理解と基本条件を確認します。早さが効きます。「電話応対を希望する理由は何ですか」「勤務できる時間帯を教えてください」と同じ順で質問し、回答を採用担当へ渡します。AI面接を通過条件に固定せず、利用が難しい候補者には電話や有人面接を案内します。回答内容だけで年齢、性別、家庭環境を推測する運用も避けるべきです。
複数拠点の共通選考
71拠点や91拠点のような全国運営では、地域ごとに質問が変わると候補者を同じ尺度で比べられません。軸をそろえます。全拠点で「説明が伝わらない時の言い換え方」を尋ね、評価結果を項目別に保存します。採用担当は点数だけでなく原回答を確認し、地域固有の勤務条件は二次面談で調整します。共通化する範囲と拠点判断に残す範囲を先に決めるべきです。
SV候補の行動事例確認
SV採用では、話し方の良さだけでなく、育成や数値管理の経験を具体化します。経験を掘ります。「応対品質が下がったメンバーへ、どの順番で働きかけましたか」と質問し、状況、行動、結果を分けて記録します。AIは回答の不足箇所を再質問できますが、チームとの相性や管理職としての信頼性までは決められません。最終面談では現場責任者が事例の背景と再現性を確認します。
面接官ごとの評価差の点検
同じ回答に対する判定が拠点や担当者で割れたら、合否結果だけで終わらせません。差を調べます。「謝罪が先か、本人確認が先か」という評価の違いを、採用担当と現場責任者が原回答を見ながら検討します。AIの点数も正解とは限りません。誤評価が続く項目は質問文や基準を直し、変更前後の結果を比べます。候補者属性による偏りがないかも定期的に確認すべきです。
よくある疑問
Q. AI面接だけでコールセンターの適性を判定できますか?
説明の順序、確認項目、勤務条件への回答は評価できます。表情や間合い、実際の顧客とのやり取り、配属先との相性は判定できません。「苦情を受けた時の対応」をAI面接で確認し、ロールプレーと人の面談を組み合わせます。
Q. 応募者がAI面接を利用できない場合はどうしますか?
電話面接やオンラインの有人面接を代替手段として用意します。スマートフォンや通信環境がない人を不合格にせず、同じ質問と評価項目で受けられる枠を案内します。利用方法、録画の有無、問い合わせ先も応募時に伝えます。
Q. 拠点ごとの採用基準はどこまで統一できますか?
応対姿勢、説明の構成、確認行動は共通基準にできます。勤務時間、必要な商品知識、配属人数は拠点ごとに扱います。「顧客の要望をどう確認するか」は共通で採点し、夜間勤務の可否は各拠点が候補者と確認します。
Q. AIの評価結果をそのまま不合格判定に使えますか?
AIの点数だけで不合格を決める運用は避けるべきです。回答の聞き取り誤り、質問との相性、障害や通信不良の影響を人が確認します。低評価の回答は原音声や記録を見直し、必要なら「回答を補足してください」と再確認します。
導入は最短即日
ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。
無料アカウントを作成する
約1分で登録が完了します。
求人情報を登録する
約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。
AI面接リンクを応募者に送る
発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。
コールセンター採用では、AI面接で質問、記録、一次評価をそろえると、大量応募と複数拠点を扱いやすくなります。ただし万能ではありません。顧客との実際の応対、配属先との相性、候補者の事情は人が対話して判断します。まず一つの職種や拠点で試し、AIと面接官の評価差、辞退の発生箇所、候補者からの問い合わせを確認してください。結果を基に質問と基準を直してから対象を広げるべきです。
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