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業界ガイド

2026.08.09

人材派遣業界の「登録面談を効率化」

評価品質と登録者体験を両立する方法

人材派遣業界では、継続的に受け付ける登録者の職歴、スキル、希望条件を確認し、求人との適合性を判断する業務が欠かせません。

マンパワーグループ株式会社では登録者数が71万6,000人、年間求人件数が6万件に上り、派遣登録時には40〜60分程度の電話面談を実施しています。

スタッフサービスグループの派遣就業者数は約10万6,000人、パーソルグループの国内派遣長期就業者は13万4,000人以上であり、大規模な登録者対応が必要です。

本記事では、自社調査データをもとに、人材派遣業界で登録面談の負荷が生じる理由と改善施策、AI面接で確認したい評価項目、具体的な活用シーンを解説します。

71万6,000人

マンパワーグループの登録者数

出典:マンパワーグループ 会社概要

40〜60分

派遣登録時に実施する電話面談の所要時間

出典:マンパワーグループ 登録面談の案内

約10万6,000人

スタッフサービスグループの派遣就業者数

出典:スタッフサービス 会社データ

人材派遣業界で登録面談の負荷が高まる3つの理由

人材派遣会社は、登録者ごとに異なる職歴やスキル、就業条件を確認し、適切な求人との接点を探る必要があります。登録規模の大きさに加え、拠点や事業領域が広がるほど、日程調整や評価品質の統一も課題になります。

理由1

登録者一人ひとりへの確認項目が多い

派遣登録では、職歴や保有スキルだけでなく、希望する職種、勤務地、勤務時間、就業開始時期などを確認します。マンパワーグループ株式会社では電話面談に40〜60分程度を要しており、登録者が増えるほど担当者の面談時間も膨らみます。情報が不足すれば求人とのミスマッチにつながるため、確認項目を安易に減らしにくい点も負荷を高める要因です。

理由2

登録受付と日程調整が集中しやすい

登録希望者との面談には、候補日時の提示、予約確定、変更対応、事前案内といった周辺業務も伴います。マンパワーグループ株式会社の登録者数は71万6,000人、スタッフサービスグループの派遣就業者数は約10万6,000人です。登録規模が大きい組織では、面談そのものだけでなく、受付から実施までの調整作業を含めて業務設計を見直す必要があります。

理由3

拠点や事業領域をまたぐ評価統一が難しい

マンパワーグループ株式会社は159拠点、スタッフサービスグループは146拠点を展開しています。複数拠点で面談を行う場合、質問の順序や深掘りの程度、記録方法が担当者によって異なる可能性があります。さらに事務やITなど複数領域を扱う会社では、職種固有の確認も必要です。共通項目と職種別項目を切り分け、判断根拠を共有できる仕組みが求められます。

登録者対応の効率と品質を両立する3つの施策

面談時間を単純に短縮するだけでは、マッチングに必要な情報が不足するおそれがあります。事前確認の標準化、回答内容の構造化、人による判断との役割分担を組み合わせ、必要な情報を安定して集める設計が重要です。

施策1

登録面談の質問と記録形式を標準化する

まず、すべての登録者に確認する職歴、スキル、希望条件、就業可能時期などを共通質問として定義します。そのうえで、回答を自由記述だけで残さず、求人検索や担当者間の引き継ぎに使える形式へ整理します。AI面接を利用する場合も、質問設計を任せきりにせず、現場のコーディネーターが必要とする情報から逆算して設計し、定期的に不足や偏りを見直すことが重要です。

施策2

定型確認と個別相談の役割を分ける

経歴や希望条件などの定型的な確認を事前に行えば、担当者は面談時に転職理由の背景、希望条件の優先順位、配慮が必要な事情などの対話へ時間を使いやすくなります。ただし、回答の矛盾や曖昧さをAIだけで解消することは困難です。事前ヒアリングの結果を担当者が確認し、追加質問が必要な登録者には人が対応する流れを整えることで、効率と丁寧さを両立できます。

施策3

限定した対象から検証を始める

AI面接を一斉導入する前に、特定の職種や拠点、登録経路に対象を絞って試行します。確認すべきなのは、面談時間の変化だけではありません。必要項目の取得状況、担当者による修正の頻度、登録者が途中で離脱していないか、求人紹介に必要な情報が揃っているかも検証します。試行結果をもとに質問や有人対応への切り替え条件を調整し、段階的に対象を広げる方法が現実的です。

AI面接で何がわかるのか

AIに候補者を正しく評価できるのか、疑問を持つ担当者もいるでしょう。AI面接は合否を自動決定する万能な仕組みではありません。確認項目を統一し、担当者が判断するための情報を整理する補助手段として捉えることが大切です。

ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。

評価項目

AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。

職歴と担当業務

派遣先との適合性を判断するには、在籍期間や職種名だけでなく、実際に担当した業務、使用したツール、役割の範囲を把握する必要があります。同じ職種名でも経験内容は異なるため、具体的な行動や業務環境を確認し、求人要件と照合できる情報に整理することが重要です。AI面接では回答を構造化できますが、専門性の判断や経歴の確認は担当者が補完すべきです。

スキルと習熟度

保有スキルの有無だけでは、派遣先で求められる水準を満たすか判断できません。実務での使用期間、利用頻度、自力で対応できる範囲、周囲の支援が必要な場面まで確認することで、習熟度を具体的に捉えられます。自己申告には個人差があるため、AI面接の回答だけで確定せず、必要に応じてスキルチェックや担当者による追加確認を組み合わせることが大切です。

希望条件と優先順位

勤務地、勤務時間、就業開始時期、希望職種などの条件は、求人紹介の可否を左右します。一方で、すべての希望を同じ重みで扱うと、紹介可能な求人を狭める場合があります。譲れない条件と調整可能な条件を分けて確認し、優先順位を把握することが重要です。家庭事情や健康状態など慎重に扱うべき情報は、取得目的を明確にし、必要に応じて人が対応します。

説明力とコミュニケーション

派遣就業では、業務経験や希望を相手に分かりやすく伝え、質問の意図を理解して応答する力が求められる場面があります。ただし、話し方の印象だけで能力や適性を決めつけるべきではありません。回答の具体性や論理的なつながりを確認しつつ、緊張、障害、言語背景などの影響にも配慮します。AIによる所見は参考情報にとどめ、担当者が文脈を踏まえて判断します。

評価レポートの内容

AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。

採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

人材派遣会社におけるAI面接の活用シーン

AI面接は、登録受付から求人紹介前の再確認まで、定型的なヒアリングを支援できます。最終判断や個別相談は担当者が担う運用が基本です。

新規登録時の事前ヒアリング

登録手続きの一部として、職歴、担当業務、保有スキル、希望条件をAI面接で事前に確認します。担当者は回答内容を面談前に確認し、不足情報や矛盾がある項目だけを重点的に質問できます。登録者が回答しやすい時間を選べる一方、操作が難しい人や対話による支援を望む人には、電話や有人面談を選択できるようにして、登録機会を狭めない配慮が必要です。

複数拠点での共通項目確認

拠点ごとに異なりやすい質問や記録方法を整理し、全拠点で共通する項目をAI面接で確認します。マンパワーグループ株式会社の159拠点、スタッフサービスグループの146拠点のように拠点網が広い会社では、情報形式を揃えることが担当者間の引き継ぎにも役立ちます。ただし、地域の求人特性や登録者の事情に応じた追加質問まで画一化せず、現場が補足できる余地を残します。

職種別の追加ヒアリング

共通質問の後に、希望職種に応じた追加質問を出し分けます。過去に使用したツール、担当業務、実務で対応できる範囲などを確認すれば、求人要件との照合に必要な情報を揃えやすくなります。ただし、職種別質問は現場の業務内容や求人要件の変化に合わせた更新が必要です。古い基準を自動適用し続けないよう、担当部門が回答の有用性を定期的に点検します。

求人紹介前の条件再確認

登録から時間が経過した人に対し、現在の就業状況、希望勤務地、勤務時間、就業開始可能日などを改めて確認します。最新情報を担当者へ渡すことで、条件が変わった登録者への不適切な求人紹介を減らす助けになります。ただし、AI面接への回答がないことだけを理由に紹介対象から外すのではなく、電話やメッセージなど別の確認手段を用意し、本人の事情に応じて対応することが重要です。

よくある疑問

Q. AI面接だけで派遣登録の可否を決められますか?

AI面接だけで登録可否や求人との適合性を決める運用は避けるべきです。回答整理や共通項目の確認に活用し、最終判断は担当者が内容と背景を確認して行います。

Q. 登録者との電話面談は不要になりますか?

すべて不要になるとは限りません。定型項目を事前確認することで電話面談を短縮できる可能性はありますが、個別事情の相談や回答の深掘りには人による対話が必要です。

Q. 複数拠点で同じ評価基準を使うにはどうすればよいですか?

共通質問、記録形式、評価時の確認ポイントを定義し、職種や地域に応じた追加項目を分けます。運用開始後も担当者の修正内容を確認し、基準を継続的に更新します。

Q. 導入時に特に注意すべきことは何ですか?

登録者への利用目的の説明、個人情報の適切な管理、代替手段の用意、評価の偏りの点検が必要です。特定の職種や拠点で試行し、有人対応への切り替え条件も決めておきます。

導入は最短即日

ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。

STEP 1

無料アカウントを作成する

約1分で登録が完了します。

STEP 2

求人情報を登録する

約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。

STEP 3

AI面接リンクを応募者に送る

発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。

人材派遣業界のAI面接は、職歴やスキル、希望条件の確認を標準化し、担当者が個別相談やマッチング判断へ注力するための補助手段です。一方、回答の背景理解、専門性の判断、配慮が必要な事情への対応まで自動化できる万能な仕組みではありません。まずは対象職種や拠点を限定して試行し、登録者の体験と取得情報の質を確認しながら、質問設計と有人対応の流れを改善することが重要です。

無料ダウンロード資料|PDF・35ページ

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