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2026.08.21

全国拠点を束ねる警備業の「評価差を抑える面接」

採用データから一次選考を組み直す

警備会社の採用では、施設や営業所ごとに勤務時間、配置先、担当業務が異なり、応募者との条件確認と評価基準の統一が難しくなります。

セコム株式会社の2024年度単体採用者数は880人で、新卒307人、キャリア573人でした。継続的な採用では、一次面接の実施回数と拠点間の評価差が膨らみやすくなります。

ALSOK株式会社の2024年3月期の単体採用者数は666人で、新卒498人、中途168人でした。本社、64支社、37支店、258営業所に選考を展開する際は、同じ確認項目を共有する運用が欠かせません。

本記事では、警備職の一次面接で起きる負荷と評価のずれを整理し、AI面接に任せる範囲、人が判断すべき項目、具体的な活用場面を解説します。

880人

単体の年間採用者数

出典:セコム 公開情報

666人

新卒と中途を合わせた単体採用者数

出典:ALSOK 公開情報

258営業所

全国に展開する営業所数

出典:ALSOK 公開情報

警備職の一次面接が拠点ごとに揺れる3つの理由

採用人数が多いだけでなく、勤務条件、配属先、対人対応の確認項目が重なると、面接官ごとに質問の深さが変わります。まず、候補者の見極めが不安定になる場面を分解します。

理由1

採用数が多いほど質問と記録がばらつく

セコム株式会社では、2024年度に単体で880人を採用し、新卒307人とキャリア573人を受け入れました。面接回数が増えると、ある担当者は志望理由を深掘りし、別の担当者は勤務条件だけで終える事態が起きます。比較軸が崩れます。「緊急時にどう報告しますか」を全候補者へ聞き、回答と追加質問を同じ形式で残すべきです。

理由2

拠点ごとに合否の物差しが変わる

ALSOK株式会社は、本社、64支社、37支店、258営業所を全国に展開しています。選考を各地で進めると、同じ候補者像でも、ある営業所は受け答えを評価し、別の支店は経験年数を優先する場面が生まれます。評価は分かれます。「未経験でも手順を守った経験はありますか」と聞き、判定基準を行動例まで決めるべきです。

理由3

勤務条件の確認漏れが辞退につながる

警備職には夜勤や交替勤務があり、勤務地や早朝・深夜シフトの条件が求人ごとに異なります。一次面接で確認が浅いと、内定後に候補者が「夜勤は月に数回だと思っていた」と認識差を訴え、辞退へ進む場面が起きます。後回しは効きません。「夜勤を含む勤務表を確認しましたか」と尋ね、回答に応じて人が条件を説明します。

AI面接を選考補助として組み込む3つの施策

AI面接には、共通質問の実施、回答記録、確認漏れの防止を任せます。一方、配置の最終判断や個別事情への配慮は人が担い、一次選考の役割を明確に分けるべきです。

施策1

共通質問で一次面接の土台をそろえる

AI面接では、志望理由、勤務条件、報告行動、接客経験を全候補者へ同じ順番で質問します。「不審物を見つけたら最初に何をしますか」と聞き、初動、連絡、自己判断の有無を記録する設計です。質問漏れを防げます。ただし、回答の言い回しだけで合否を決めず、人が職歴や配属先の事情と合わせて読み取るべきです。

施策2

回答記録を人の追加面接へつなぐ

AI面接の記録を要約だけで終えると、候補者がどの質問で迷ったかを見落とします。たとえば「夜勤は対応できますか」への回答が曖昧なら、人の面接で家族事情や通勤手段を確認し、勤務可否をすり合わせます。記録が引き継ぎ票です。回答本文、確認済み条件、未確認事項を分け、次の担当者が質問を重ねずに済む形へ整えます。

施策3

評価基準を行動例まで具体化する

「誠実さ」や「責任感」だけを評価項目にすると、面接官の印象で点数が変わります。「遅刻しそうなとき、誰に何を伝えますか」と質問し、連絡の早さ、相手、伝える内容を分けて見る設計にします。抽象語では足りません。AIの判定結果は根拠となる回答と並べ、人が反例や職務経験を確認して最終評価を出すべきです。

AI面接で何がわかるのか

AIは回答内容や説明の順序を共通基準で整理できますが、現場での振る舞いを完全には判断できません。警備職で確認したい項目を定義し、人の面接へ渡す情報をそろえます。

ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。

評価項目

AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。

勤務条件の理解と受容

夜勤、交替勤務、勤務地の条件を候補者が理解しているかを確認します。「深夜勤務後の帰宅手段はありますか」と尋ねれば、単なる承諾ではなく実行条件まで把握できます。認識差を残しません。ただし、家庭事情や健康状態をAIだけで判断せず、答えにくい内容は人が説明目的を示したうえで確認し、配属可否を決めるべきです。

報告・連絡の組み立て

警備現場では、異常を見つけた後の報告順序が対応の遅れを左右します。「巡回中に施錠されていない扉を見つけたら、誰へ何を伝えますか」と聞き、状況、場所、時刻、初動が回答に含まれるかを見ます。順序が見えます。AIは説明の構成を整理できますが、緊急時に同じ行動を取れるかは実地確認や人の面接で補います。

接客時の言葉選び

施設警備や駅務では、利用者から道案内や苦情対応を求められる場面があります。「入館を断られて怒る来訪者にどう説明しますか」と質問し、規則の提示、相手への配慮、責任者への連絡を確認します。声色だけでは決めません。AIは回答文の丁寧さを比較できますが、表情、間合い、周囲への注意は対面のロールプレーで見るべきです。

手順遵守と自己判断の境界

警備職では、素早さだけでなく、決められた手順から逸脱しない姿勢を確認します。「同僚から点検を省くよう頼まれたらどうしますか」と聞き、断り方、上司への相談、記録の残し方を評価します。ここが分岐点です。AIは回答内の行動を抽出できますが、過去の勤務態度や事実関係までは保証できないため、人が経歴確認と追加質問を担います。

評価レポートの内容

AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。

採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

採用現場でAI面接を使う4つの場面

応募受付から対面面接までの間にAI面接を置くと、日程調整と確認作業を分けられます。警備会社で想定しやすい使い方を場面別に示します。

応募直後の一次確認

応募受付後にAI面接の案内を送り、候補者が都合のよい時間に共通質問へ回答する流れです。在職中の中途候補者が日中に電話へ出られず、面接設定が何度も延びる場面を減らせます。日程待ちを縮めます。「希望勤務地と対応できる勤務時間を教えてください」と聞き、条件が合わない回答だけを採用担当者が早めに確認します。

新卒選考が集中する時期

ALSOK株式会社では、2024年3月期に新卒498人を採用しました。応募が同じ時期に集中すると、面接官が一日に候補者を続けて評価し、後半ほど記録が短くなる場面が起きます。記憶に頼れません。AI面接で全員に同じ質問を行い、回答記録を先にそろえたうえで、人の面接では志望背景と配属希望を深掘りします。

地方拠点の評価共有

本部と営業所が別々に面接すると、候補者の説明が口頭や短いメモだけで引き継がれ、評価理由が消えることがあります。「受け答えがよかった」という一文では、別の担当者が合否を検証できません。根拠を残します。AI面接の回答、項目別評価、未確認事項を共有し、営業所は現場固有の勤務条件と通勤事情に絞って追加確認します。

未経験応募者の行動確認

警備経験がない候補者を職歴だけで比べると、接客力や手順を守る姿勢を拾えません。「前職で決まりを守るために取った行動を教えてください」と質問し、具体的な状況、行動、結果を回答してもらいます。経験名だけでは決めません。AIは回答を共通項目に整理し、人は話の整合性や警備現場で再現できる行動かを追加面接で確かめます。

よくある疑問

Q. AI面接だけで警備員の採用を決められますか

AI面接だけで最終採用を決めるべきではありません。共通質問の実施、回答の記録、説明順序の比較はできますが、現場での注意配分、表情、緊急時の実行力は確認できません。人が対面面接や経歴確認を行い、配属先との相性を判断します。

Q. 夜勤や交替勤務への対応可否は評価できますか

候補者が申告した勤務可能時間と条件理解は確認できます。「夜勤後の帰宅手段はありますか」などの質問で認識差を見つけられますが、健康状態や家庭事情から勤務可否を自動判定してはいけません。個別事情は人が説明を添えて確認します。

Q. 未経験者の警備職への適性は分かりますか

手順遵守、報告の組み立て、接客時の言葉選びは回答から評価できます。一方、巡回中の観察力や長時間勤務での集中力は会話だけでは分かりません。過去の具体的な行動を聞き、対面のロールプレーや研修時の確認と組み合わせます。

Q. 拠点ごとの評価差をなくせますか

共通質問と判定基準を導入すれば評価差を減らせます。ただし、勤務地、施設の種類、勤務時間が異なるため、全拠点の判断を完全に同じにはできません。共通項目は本部で定義し、拠点固有の条件は人が別枠で評価します。

導入は最短即日

ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。

STEP 1

無料アカウントを作成する

約1分で登録が完了します。

STEP 2

求人情報を登録する

約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。

STEP 3

AI面接リンクを応募者に送る

発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。

警備職のAI面接は、共通質問の実施、勤務条件の確認、回答記録の統一には役立ちます。しかし、表情や現場での注意配分、緊急時の実行力まで自動で見抜く万能な仕組みではありません。まずは一つの職種や拠点で試し、辞退理由、確認漏れ、面接官の評価差を見直します。その結果を基に質問と人の確認範囲を修正し、対象拠点を段階的に広げるべきです。

無料ダウンロード資料|PDF・35ページ

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