業界コラムに戻る
業界ガイド

2026.08.09

小売業の「多店舗採用を効率化する」

新卒と店舗採用が並行する選考を、AI面接でどう整えるか

小売業界の採用は、新卒、キャリア、パート・アルバイトなど、雇用形態の異なる人材を同時に確保しなければならない点に特徴があります。

イオンリテール株式会社は395拠点、株式会社ライフコーポレーションは322拠点、株式会社ヤオコーは202拠点を展開しています。多数の店舗を複数地域に運営する企業では、応募者対応、面接の日程調整、評価基準の統一を継続的に行う必要があります。

株式会社ヤオコーは新卒販売職だけで200人を募集し、候補者1人につき3回程度の面接を実施しています。株式会社ライフコーポレーションの新卒採用実績は2026年入社で223人、2025年入社で263人でした。こうした計画採用と、店舗ごとの欠員補充が同時に走ります。

本記事では、3社の公開情報から見える小売業界の採用課題と、AI面接をどこまで使えるのか、どこは人が担うべきかを整理します。

395店舗

イオンリテールの店舗数。従業員は74,011人

出典:イオンリテール 会社概要

3回

ヤオコーの選考で候補者1人あたりに実施される面接回数

出典:ヤオコー 新卒採用情報

223人

ライフコーポレーションの2026年入社の新卒採用実績(2025年入社は263人)

出典:ライフコーポレーション 決算参考資料

小売業界の採用が重くなる3つの構造的理由

小売業界の採用負荷は、応募者が集まらないことだけが原因ではありません。多店舗・多職種の採用を常時並行させる運営構造そのものが、面接工数と評価のばらつきを生みます。

理由1

多店舗・多地域で採用対応が発生する

イオンリテール株式会社は395拠点、株式会社ヤオコーは202拠点、株式会社ライフコーポレーションは322拠点を展開しています。多店舗採用では、本部だけでなく地域担当者や店舗勤務者が選考に関わるため、応募者との日程調整や情報共有、対応品質の統一が複雑になりやすいと考えられます。

理由2

新卒と店舗採用が同時並行する

3社はいずれも新卒採用に加えて、店舗でのパート・アルバイト採用などを行っています。株式会社ヤオコーは新卒販売職200人を募集し、株式会社ライフコーポレーションは2026年入社で223人、2025年入社で263人を採用しました。計画採用と店舗ごとの欠員補充を並行する運営負荷が特徴です。

理由3

複数回面接と評価のばらつきが生じる

株式会社ヤオコーでは、候補者1人につき3回程度の面接を実施しています。イオンリテール株式会社の新卒選考でも、適性検査と複数回の面接が行われています。丁寧な人物理解につながる一方、面接官ごとに質問や判断軸が異なると、評価の一貫性や後続面接への情報共有が課題になり得ます。

多店舗採用の負荷を減らす3つの施策

面接回数を単純に削ることが解決策とは限りません。繰り返されている定型的な確認を前段階に移し、人による面接を深掘りの時間に使えるようにすることが要点です。

施策1

一次面接の共通質問を標準化する

志望理由、接客経験、チームで働いた経験、希望勤務地など、職種内で共通する質問を整理します。すべての判断基準を一律にするのではなく、企業共通、職種別、店舗別の項目に分けることが重要です。地域や店舗の事情を残しながら、候補者を比較するための最低限の情報をそろえられます。

施策2

選考情報を後続面接へ引き継ぐ

一次選考で得た回答を共通形式で要約し、後続の面接官や店舗責任者が確認できる状態にします。既に確認した質問の繰り返しを抑え、対面面接を価値観や具体的な行動の深掘りに使いやすくします。ただし、要約だけで判断せず、必要に応じて候補者の元の回答を確認できる設計が欠かせません。

施策3

限定導入で効果と候補者体験を検証する

全店舗へ一斉導入するのではなく、特定の職種、地域、店舗群から試行します。応募から一次選考までの時間、担当者の対応工数、選考辞退、面接官の評価差などを従来フローと比較します。AI面接の完了率や候補者の受け止め方も確認し、不利益や離脱が見られる場合は質問数や運用を見直します。

AI面接で何がわかるのか

「AIで人の何がわかるのか」──これは多くの方が最初に持つ疑問です。特に小売業界は接客を担う人材を採用するため、人が直接会って判断すべき領域が大きい業界です。

ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。

評価項目

AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。

接客に対する姿勢

小売業では顧客と接する場面が多いため、相手の状況を理解し、適切に対応しようとする姿勢の確認が重要です。印象だけで採点するのではなく、過去に顧客や周囲の人へ対応した具体的な経験を質問し、そのときの状況、本人の行動、結果を基に、後続面接で深掘りする材料として扱います。

チームで働いた経験

店舗運営では、売場、レジ、商品管理などを複数の従業員が連携して担います。そのため、役割の異なる相手と協力した経験や、意見が分かれた際の行動を確認することが有効です。AIによる一律の合否判定には使わず、回答内容を整理して、人が協調性や状況への適応を確認するための情報とします。

勤務条件と勤務地の希望

店舗採用では、勤務可能な曜日や時間、希望勤務地などの条件確認が、選考後のミスマッチを避けるうえで重要です。株式会社ヤオコーは7都県、株式会社ライフコーポレーションは首都圏・近畿圏で店舗採用を行っています。条件を早期に整理しつつ、事情に応じた調整の余地を残し、機械的に排除しない運用が必要です。

志望理由と仕事への理解

志望理由は候補者の関心を知る手掛かりになりますが、表現の巧拙だけで評価すると、本来の適性を見落とす可能性があります。店舗業務や接客への理解、希望する役割、その背景を具体的に確認し、回答を後続面接へ引き継ぎます。定型的な模範回答を高く評価するのではなく、人が対話を深めるための材料として活用します。

評価レポートの内容

AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。

採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

小売業界での活用シーン

ZeroInterviewは、小売業界の様々な採用シーンで活用できます。いずれも合否を自動で決めるものではなく、人が判断するための情報を整える用途です。

新卒選考の面接前スクリーニング

適性検査後や人による一次面接の前に、全候補者へ共通質問を提示し、志望理由や経験を整理します。株式会社ヤオコーの新卒販売職200人募集や、株式会社ライフコーポレーションの2026年入社223人という規模では、後続面接で確認すべき論点を事前に共有することで、面接時間を人物理解の深掘りに配分しやすくなります。

店舗別パート・アルバイト採用

応募者が都合のよい時間に、勤務可能日、希望時間帯、接客経験などへ回答できるようにします。店舗責任者は要約を確認し、必要な項目を有人面接で追加確認します。AI面接を必須の選考経路にすると一部の応募者を取りこぼす可能性があるため、電話や対面などの代替手段を残し、利用しやすさを検証する必要があります。

地域を横断する評価情報の共有

イオンリテール株式会社の395拠点や、株式会社ライフコーポレーションの首都圏・近畿圏にまたがる322拠点では、地域や面接官が異なっても確認すべき共通項目をそろえる用途が考えられます。地域固有の採用条件は別項目として保持し、完全な画一化ではなく、比較可能な情報と現場判断を両立させます。

後続面接の質問設計支援

一次面接の回答から、経験が具体的でない箇所、追加確認が必要な条件、深掘りしたいエピソードを整理し、後続面接官へ共有します。面接官は同じ質問を繰り返すのではなく、候補者の考え方や行動の背景を確認できます。ただし、AIが示す論点には誤りや偏りがあり得るため、元の回答を人が確認して質問を決めます。

よくある疑問

Q. AI面接だけで採否を決めてもよいですか?

AI面接だけで採否を確定する運用は避けるべきです。回答の収集、要約、共通項目の整理に活用し、最終的な評価は採用担当者や現場責任者が行います。特に接客への適性や人柄は、回答内容だけでは十分に判断できません。元の回答を確認できる状態を保ち、人による後続面接や再確認の機会を設けることが重要です。

Q. 既存の適性検査があっても導入する意味はありますか?

適性検査とAI面接は役割が異なります。適性検査を置き換えるのではなく、候補者自身の言葉で、過去の経験や志望理由、勤務条件などを収集する用途が考えられます。イオンリテール株式会社のように適性検査と複数回面接を行う選考では、両者の間で情報を整理し、後続面接の質問設計を支援する位置付けが適しています。

Q. 多店舗で同じ評価基準を使えますか?

すべての基準を統一する必要はありません。接客への姿勢やチーム経験などの企業共通項目と、職種固有の項目、店舗ごとの勤務地・シフト条件を分けて設計します。共通部分によって情報の粒度をそろえながら、地域や店舗の事情は人が判断します。運用開始後も、現場の意見や評価結果を基に質問と基準を更新する必要があります。

Q. AI面接で候補者の離脱が増える可能性はありますか?

操作への不慣れや機械的な印象により、離脱が増える可能性はあります。質問数を必要最小限にし、スマートフォンで回答しやすくするとともに、利用目的と人が最終判断することを明示します。AI面接を唯一の選択肢にせず、有人面接などの代替手段も用意します。導入時は完了率や辞退率、候補者アンケートを確認して改善します。

導入は最短即日

ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。

STEP 1

無料アカウントを作成する

約1分で登録が完了します。

STEP 2

求人情報を登録する

約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。

STEP 3

AI面接リンクを応募者に送る

発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。

最短即日で運用を開始でき、ITに詳しいスタッフがいなくても始められます。ただしAI面接は万能ではありません。多店舗・多職種の採用で繰り返される定型的な確認を前段階に移し、人による面接を接客適性や人柄の見極めに集中させる。まずは特定の職種や店舗群での試行から、効果と候補者体験を確認してみてください。

無料ダウンロード資料|PDF・35ページ

多店舗・多職種の採用課題を整理した資料を配布しています

応募から入社までのどこで候補者を失っているのか、面接負担が特定の担当者に偏る構造、 拠点ごとに評価がばらつく原因を、公表データの出典を明記して整理しました。 自社診断チェックリストと投資対効果の試算方法も収録しています。

資料を無料でダウンロード

まずは無料トライアルから始めてみませんか?

15分のデモで、AI面接の効果を実感いただけます。

関連記事

© 2026 United World Inc.

この記事で扱った課題に、ZeroInterviewがどう対応するかをサービスページで説明しています。

小売業のAI面接を見る