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業界ガイド

2026.08.10

ホテル・旅館業界の「面接負担を軽く」

多拠点採用を支える選考設計

ホテル・旅館業界の採用は、全国の施設でフロント、清掃、料飲など複数職種を継続的に募集する点に特徴があります。

ルートイングループは従業員22,021人、404施設を公表し、新卒・中途・パート・アルバイトを並行して募集しています。

東横インはパートタイムを含む従業員19,328人を擁し、47都道府県の約360ホテルで支配人やフロント、清掃、朝食スタッフなどを募集しています。

本記事では、ホテル・旅館業界で面接負担が生じる理由を整理し、選考の標準化やAI面接を含む効率化施策、導入時に確認すべき評価項目を解説します。

22,021人

多施設で複数雇用形態を採用する事業規模

出典:ルートイングループ(ルートインジャパン株式会社) 公開情報

19,328人

全国のホテルで地域採用を続ける組織規模

出典:東横イン 公開情報

約6,000人

新規開業を支える採用対象の組織規模

出典:アパグループ(アパホテル株式会社) 公開情報

ホテル・旅館の採用負担が大きくなる理由

ホテル・旅館では、施設ごとの地域採用と複数職種の募集が同時に進みます。応募受付、日程調整、面接、評価が各施設に分散すると、本部が選考状況や判断基準を把握しにくくなり、現場責任者の負担も増えやすくなります。

理由1

採用業務が各施設に分散しやすい

全国で地域採用を行うホテルでは、応募受付から面接までを各施設が担うケースがあります。宿泊客への対応やスタッフ管理を行う責任者が採用実務も兼ねると、面接可能な時間が限られ、応募者への連絡や日程確定が遅れやすくなります。本部側も施設ごとの進捗を把握しにくく、対応方法の違いが応募者体験に影響するため、受付から評価共有までの流れをそろえる必要があります。

理由2

職種ごとに確認すべき適性が異なる

フロントでは接客時の受け答えや勤務条件、清掃では作業の正確さや継続性、料飲では連携力や衛生意識など、職種によって確認事項が変わります。募集を急ぐあまり共通の質問だけで判断すると、配属後の業務とのずれを見落とす可能性があります。一方で質問を現場任せにすると評価がばらつくため、共通項目と職種別項目を分け、回答を見る基準まで事前に定めることが重要です。

理由3

継続採用と新規開業対応が重なりやすい

ルートイングループは404施設、東横インは約360ホテルで採用を行い、アパグループは建築・設計中や海外、FCなどを含む1,015ホテルを公表しています。既存施設の欠員対応と新規開業に伴う募集が重なると、短期間に多数の応募者を確認する必要があります。勤務地条件や雇用区分、接客経験などを早期に整理できなければ、現場面接の負担が増し、候補者への対応速度も落ちやすくなります。

多拠点採用を効率化するための施策

効率化では、単に面接時間を減らすのではなく、応募者への連絡速度と評価品質を両立させることが重要です。選考手順と質問を整理したうえで、日程調整や一次確認を仕組み化し、人が担う面接に時間を振り分けます。

施策1

応募受付と日程調整を共通化する

施設ごとに異なる連絡方法を見直し、応募受付、候補日時の提示、面接案内、リマインドまでの手順を共通化します。応募者情報を本部と施設が同じ形式で確認できれば、対応漏れや重複連絡を防ぎやすくなります。自動化する場合も、変更や辞退を希望する応募者が人へ連絡できる窓口を残すことが大切です。まず応募から面接実施までの時間と、途中辞退が起きる箇所を把握して改善します。

施策2

共通質問と職種別質問を設計する

すべての応募者に確認する勤務条件や応募理由と、フロント、清掃、料飲など職種固有の質問を分けて設計します。評価尺度と記録様式もそろえることで、面接担当者が異なっても比較しやすくなります。ただし、定型質問だけでは応募者の事情や強みを十分に理解できない場合があります。一次確認で得た回答を基に、人の面接で深掘りする論点を決める二段階の運用が適しています。

施策3

AI面接を一次確認の補助に使う

AI面接を時間や場所を問わない一次確認に用いれば、施設責任者がすべての初回面接を直接担当する負担を抑えられます。回答内容を共通の観点で整理し、人の面接で確認すべき事項を事前に共有する使い方が現実的です。ただし、通信環境や機器への習熟度が受検結果に影響する可能性があります。代替手段を用意し、AIの評価だけで不採用を決めず、人が回答内容と評価根拠を確認します。

AI面接で何がわかるのか

AIが接客適性や人柄を正確に判断できるのか、疑問を持つ採用担当者も少なくありません。AIの結果だけで採否を決めず、評価根拠を確認できる設計にし、人による対話や最終判断と組み合わせることが重要です。

ZeroInterviewのAI面接は、対面面接を「置き換える」ものではありません。一次スクリーニングとして、対面面接の「前段階」を担うものです。

評価項目

AI面接では、以下の4つの観点で候補者を評価します。

接客場面での伝達力

ホテル・旅館では、宿泊客の要望を聞き取り、必要な情報を分かりやすく案内する力が求められます。流暢さだけを評価すると、緊張や話し方の個人差を不利に扱う可能性があります。質問の意図を理解して要点を伝えられているか、相手への配慮が回答に表れているかを確認し、表情や声質のみで判断しない評価設計が重要です。必要に応じて人の面接で状況設定を変えて再確認します。

勤務条件との適合性

ホテルは早朝、夜間を含む勤務があり、職種や施設によって必要な時間帯が異なります。応募者の希望と募集条件を一次段階で整理すれば、双方の認識違いを減らせます。ただし、家庭事情や通勤方法などの背景を機械的に良否へ結び付けるべきではありません。対応可能な曜日や時間帯、勤務地の希望を事実として確認し、調整の余地がある場合は人が対話して判断します。

チームで働く姿勢

フロント、清掃、料飲などが連携するホテル・旅館では、自分の担当だけでなく、周囲へ情報を共有する姿勢がサービス品質に関わります。過去の経験について、どのような状況で誰と協力し、自分が何を行ったかを具体的に尋ねると確認しやすくなります。AIによる要約は回答整理に使い、協調性を単一の点数で断定せず、人がエピソードの背景や役割を追加で確認します。

応募動機と継続意向

応募動機は、仕事内容や勤務地への理解を確認する材料になりますが、表現の巧みさだけで意欲を判断すると、面接経験の差が結果に影響します。希望する仕事、関心を持った理由、働くうえで重視する条件を分けて尋ね、募集内容との一致点を確認します。継続意向は将来を確約するものではないため、AIで断定せず、仕事内容の説明後に人が疑問や懸念を聞くことが重要です。

評価レポートの内容

AI面接が完了すると、ダッシュボードに各評価項目の100点満点のスコア、候補者の強みと改善点のサマリー、AIによる総合コメント、面接の録画動画と文字起こしがまとめられます。

採用担当者はこのレポートを見て、自社の基準に合う候補者かどうかを数分で判断できます。気になる候補者は録画動画で実際の話し方や人柄を確認してから、最終面接に進めるかどうかを決められます。書類選考だけでは見えない「人となり」が、対面で会う前にわかる。これがAI面接の最大の価値です。

ホテル・旅館採用における活用シーン

AI面接は、応募が集中する職種や面接可能時間が限られる施設で、一次確認を補助する用途に向いています。採否の自動決定ではなく、人が詳しく確認すべき点を整理する手段として活用します。

フロントスタッフの一次面接

応募者が都合のよい時間に一次面接を受け、接客経験、勤務希望、応募理由、基本的な受け答えを共通質問で確認します。結果は回答の要約と確認事項として施設責任者へ共有し、人の面接では宿泊客への案内や要望対応を想定した質問を深掘りします。語学力が必要な募集では、業務で使う場面を明示して別途確認し、話し方や表情だけを根拠に接客適性を決めない運用にします。

清掃・朝食スタッフの地域採用

各ホテルで継続的に募集する清掃や朝食スタッフについて、勤務可能な曜日と時間帯、仕事内容への理解、過去の経験を一次確認します。施設側は条件が合う応募者の回答を事前に把握し、対面面接では作業内容の説明や職場見学、本人からの質問に時間を使えます。AI面接を利用しにくい応募者には電話や対面の選択肢を設け、受検方法の違いが選考上の不利益にならないようにします。

新規開業時の集中採用

新規開業に向けてフロントや料飲など複数職種を同時募集する際、職種共通の確認事項と配属別の質問を設定します。応募者の希望勤務地、希望職種、勤務条件を整理し、採用担当者は回答内容に応じて面接の優先順位と深掘り事項を確認できます。ただし、採用を急ぐ状況でもAIの判定だけで選考を完結させず、仕事内容や開業準備期間の働き方を人が説明し、相互理解を確かめます。

本部による評価基準の確認

各施設の一次面接結果を共通の様式で集約し、本部が質問の使われ方や評価理由を確認します。特定の施設だけ評価が厳しい、担当者によって記録内容が異なるといった傾向があれば、質問文や評価ガイドを見直します。AIの出力についても、採用後の働きぶりや人の評価と照らして妥当性を継続的に検証します。結果をそのまま正解とせず、現場からのフィードバックで運用を改善します。

よくある疑問

Q. AI面接だけで採否を決めてもよいですか?

AI面接だけで採否を決定する運用は避けるべきです。AIは共通質問の実施、回答の整理、人が確認すべき論点の抽出には役立ちますが、応募者の事情や職場との相性を完全に把握できるものではありません。評価根拠を採用担当者が確認し、必要に応じて追加質問や対面面接を行ってください。特に不採用判断では、単一の点数に依存せず、複数の情報を基に人が最終判断する体制が重要です。

Q. 接客経験がない応募者も適切に評価できますか?

接客経験の有無だけでなく、過去の学校生活、地域活動、別職種での経験から、相手の話を聞く姿勢や協力した行動を確認できます。経験者向けの質問を未経験者へそのまま使うと回答しにくいため、応募者の背景に応じた質問を用意します。AIによる回答整理は補助として利用し、未経験であることを一律に低く評価せず、仕事内容の理解や学ぶ姿勢を人の面接でも確認することが大切です。

Q. 施設ごとの採用基準は統一すべきですか?

すべてを同一にするのではなく、全施設で共通する接客姿勢や勤務条件の確認と、施設・職種ごとに必要な要件を分ける方法が適しています。共通項目は評価尺度と記録方法をそろえ、地域特性や担当業務に関する項目は現場が追加します。AI面接を使う場合も、同じ質問への回答を比較するだけでなく、募集条件との関係を人が確認し、現場固有の事情を最終判断に反映させます。

Q. 小さく導入するには何から始めればよいですか?

応募が集中している施設や、一次面接の日程調整に負担がある職種を対象に試行します。導入前に現在の選考手順、質問、評価方法を整理し、AIに任せる範囲と人が判断する範囲を明確にします。試行中は応募者の受けやすさ、現場の確認負担、評価内容の納得性を見直してください。電話や対面の代替手段も残し、問題があれば対象範囲や質問設計を修正してから展開します。

導入は最短即日

ZeroInterviewの導入に、大がかりなシステム構築は不要です。

STEP 1

無料アカウントを作成する

約1分で登録が完了します。

STEP 2

求人情報を登録する

約5分。募集職種や評価したい項目を設定します。

STEP 3

AI面接リンクを応募者に送る

発行されたリンクを送るだけ。最短即日で運用を開始できます。

ホテル・旅館業界の多拠点・多職種採用では、応募対応の共通化と評価基準の整理が、現場負担を軽くする土台になります。AI面接は一次確認や回答整理を支援できますが、接客適性や人柄を完全に見極める万能な仕組みではありません。まずは負担が大きい施設や職種で試行し、応募者への配慮、評価根拠、現場の使いやすさを検証しながら、人による面接と組み合わせて改善することが重要です。

無料ダウンロード資料|PDF・35ページ

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応募から入社までのどこで候補者を失っているのか、面接負担が特定の担当者に偏る構造、 拠点ごとに評価がばらつく原因を、公表データの出典を明記して整理しました。 自社診断チェックリストと投資対効果の試算方法も収録しています。

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